クルーズのキャビン(客室)の選び方☆メリット・デメリットも解説
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初めてクルーズ旅行を利用する方のハードルになるのが「客室の選び方」ですよね。クルーズの客室は『キャビン』と呼ばれ、いくつかのタイプに分かれています。この記事では、クルーズ旅行初心者の方に向けて、クルーズのキャビン(客室)の選び方をわかりやすく解説します。
また、記事内では各キャビンの特徴やメリット・デメリットのほか、選び方のポイントも紹介。「初めてのクルーズ旅行を思いっきり楽しみたい」「クルーズ旅行を検討しているけど、客室の選び方がわからない」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
クルーズのキャビン(客室)は4種類ある
クルーズには、大きく分けて4種類のキャビンが用意されています。その4種類とは、次の通り。
- 内側キャビン(内側客室)
- 海側キャビン(海側客室)
- バルコニー付きキャビン
- スイートルーム(スイートキャビン)
上記4種類のクルーズキャビンのうち、海が見えないのは内側キャビンのみ。それ以外のキャビンは全て海側に面していて、オーシャンビューの景色が客室から楽しめます。
キャビン(客室)のランクが低くても、クルーズ旅行は十分に楽しめる
すでにお分かりかと思いますが、海の見えない内側キャビンが最も旅行代金が安い客室となります。つまり、「なるべく格安でクルーズ旅行をしたい」と考えるのであれば、内側キャビンを選択するのがおすすめ。
ただし、クルーズ旅行の魅力はキャビン(客室)の豪華さだけにある訳ではありません。なぜなら、クルーズの船内にはプールやシアター、カフェやバーなど様々な娯楽施設が用意されているから。船内施設でアクティブに遊ぶ方ほど、キャビンの室内で過ごす時間は少なくなります。そのため客室から海が見えなくても、クルーズの船旅を存分に楽しめるということ。
そういったポイントも踏まえて、クルーズの4種類のキャビンのそれぞれのメリット・デメリットや、選び方を紹介してまいります。
内側キャビン(内側客室)
クルーズ客室の中で唯一海が見えないのが内側キャビン。海が見えないのは確かに残念ではありますが、「客室は帰ってきて寝るだけ」と割り切ってしまう方なら、とてもリーズナブルにクルーズ旅行を楽しめるのは大きなポイント。そんな内側キャビンのメリット・デメリットや選び方のポイントを紹介します。
内側キャビン(内側客室)のメリット
クルーズの内側キャビンのメリットは、次の通り。
- 旅行代金が安い
- 揺れが少ない
- アメニティやバスルームなどは他の客室と同じ
やはり最も大きなメリットは旅行代金が安いこと。しかしそれ以外に、内側キャビンはクルーズの中心に近い位置にあることから、航海にともなう揺れが少ないメリットもあります。(ただしクルーズには「フィンスタビライザー」と呼ばれる揺れ抑制装置が搭載されているので、海側の揺れがひどい、ということはないのでご安心ください。)
クルーズの内側キャビンに対して「ランクが低い=アメニティやバルスームがしょぼいのでは?」と先入観を抱く方もいらっしゃいます。しかしそれは間違い。クルーズの内側キャビンであっても、アメニティやバスルームなどの設備は基本的に他の客室と同じ内容となっています。コストパフォーマンスが高いので、内側キャビンはクルーズ上級者にも好まれる客室です。
内側キャビン(内側客室)のデメリット
続いて、内側キャビンのデメリットはこちら。
- 海が見えない
- 圧迫感と閉塞感がある
- 内装の豪華さでは物足りないかも
やはり、海が見えないのは1番残念なポイントですよね。ただし注意したいのは、海側キャビンを選んだとしても「必ずきれいなオーシャンビューが見られる」とは限らない点です。それについては後述しますので、海側キャビンの項目をご覧ください。
なお、海が見えない客室だからこそ、「圧迫感と閉塞感を感じる場合がある」「内装の豪華さでは物足りないかも」などもデメリット。この辺りは普通のホテルに泊まるようなもの、と割り切れれば特に気にならないかもしれませんね!
【注意】外の景色を映すモニターは画質が悪いことも
クルーズによっては、内側キャビンの圧迫感を解消する対策として、テレビのチャンネルを変えれば外の景色が映るようになっていることがあります。しかし、このカメラやモニターは画質が悪いケースもあるので、それほど期待しない方がいいでしょう。
海側キャビン(海側客室)
次に紹介する海側キャビンは、クルーズの客室の中では比較的リーズナブル、かつオーシャンビューの景色が人気のキャビンです。そんな海側キャビンのメリット・デメリットや、選び方のポイントを紹介します。
海側キャビン(海側客室)のメリット
海側キャビンのメリットは、次の通り。
- 海が見えるのに割安
- サンセットや朝焼けが美しい
- 太陽の日差しが入り、開放感がある
クルーズの海側キャビンは、内側キャビンより少し値段が高い程度の価格設定です。そのため、リーズナブルな割にオーシャンビューが楽しめると人気。また、客室から海が見えるのでサンセットや朝焼けの美しい景色を客室から眺められるのもメリットです。
海側キャビン(海側客室)のデメリット
次に、クルーズの海側キャビンのデメリットを紹介します。
- 当たり外れが大きい
- 旅行代理店のツアーでは選べないことも
- 窓は開きません
海側キャビンの最大のデメリットは、客室の位置によって当たり外れが大きい点です。例えばクルーズの下部の海側キャビンは、波が窓に当たって劣化し、海がよく見えない場合があります。また通路に面している客室だと、歩いている乗客と目が合ってしまうかもしれません。海側キャビンを選ぶ際は、十分に注意するようにしましょう。
個人予約なら部屋番号を指定できることも
何度も同じクルーズに乗っているリピーターの方なら、「この部屋がすごくお気に入り!」と感じることもあるでしょう。特定の部屋にこだわりがある場合、旅行代理店を通すのではなく個人予約をすれば、部屋番号を指定して予約できることもあります。初心者には少し難しい選び方ですが、何度も同じクルーズに乗るようなら検討してみましょう。
バルコニー付きキャビン
初めてのクルーズ旅行に1番おすすめな客室が、バルコニー付きキャビンです。このキャビンはその名の通り、プライベートバルコニーが付いている客室タイプのこと。プライベートな空間でクルーズ旅行の魅力を存分に味わえるので、初心者の方にこそおすすめのキャビンです。
バルコニー付きキャビンのメリット
バルコニー付きキャビンのメリットは、次の通り。
- プライベートバルコニーで海を眺められる
- ヨーロッパなど、沿岸の街並みを眺められるのも魅力
- ルームサービスを使えば食事の時間も最高
- 内装がやや豪華で、室内も広め
このように、プライベートバルコニーが付いているキャビンには、”窓だけ”の客室よりはるかに大きなメリットが存在しています。バルコニー付きキャビンが最も魅力を発揮してくれるのは、特にヨーロッパなど沿岸に美しい街並みが見られるエリア。自室のバルコニーから美しい街並みを眺められるのは、この上ない贅沢。景観が美しいエリアを巡るクルーズこそ、バルコニー付きキャビンを選びたいところです。
バルコニー付きキャビンのデメリット
バルコニー付きキャビンのデメリットはこちら。
- 旅行代金が高くなってしまう
- 波が高い日には揺れやすい
- 冬には室内が寒くなることも
バルコニー付きキャビンを選ぶ最大のデメリットは、旅行代金がやや高くなってしまう点です。内側キャビンや窓だけの海側キャビンと比較すると、旅行代金はかなり高めになってしまいます。個人予約ではなく旅行代理店を通して予約するとさらに高いので、計画的に貯金をしていかないと予算を捻出するのは難しいでしょう。
また、クルーズでは最も海に近い場所に位置するので、波が高く海が荒れている日には揺れやすく、船酔いが心配なことも。さらに、冬場の洋上は本当に冷えるので、バルコニー付きキャビンは冷気が入ってきて寒い日もあります。この辺りを覚えておくと、乗船してから驚かずにすみます。
スイートキャビン(スイートルーム)
まるでホテルのスイートルームで生活しているような感覚でクルーズ旅行を楽しめるのが、スイートキャビンです。VIP待遇を受けられるクルーズのスイートキャビンは、記念日やハネムーンの旅行におすすめ。普段はバルコニー付きキャビンを好む方も、大切な人と大切な日を過ごす時にはスイートキャビンを選ぶ方は多いんですよ。
スイートキャビン(スイートルーム)のメリット
スイートキャビンのメリットは、こちらです。
- 様々なVIP待遇
- バトラー(専属コンシェルジュ)が付く
- バスタブ付き浴室がある
- 客室内が豪華で広い
- 優先的に乗船・下船できる
このように、クルーズのスイートキャビンには他の客室とは全く異なるメリットが多数存在しています。「バトラー」と呼ばれる専属コンシェルジュが付くので、レストランやエンターテイメントの予約も簡単に任せられます。
また、客室内は豪華で広く、バスタブ付き浴室があるキャビンが多いことも魅力。クルーズでは”シャワーだけ”の客室が基本ですが、きれい好きの日本人にとってバスタブ付きのバスルームは嬉しいポイントです。
さらに、スイートキャビンの利用者は優先的に乗船・下船できるのも大きなメリット。大人数が乗る巨大なクルーズほど、乗船・下船にかかる時間は長くなり、1〜2時間を要することもザラ。スイートキャビンを利用すれば優先的に乗船・下船できるのはVIPさながらの待遇です。
スイートキャビン(スイートルーム)のデメリット
クルーズのスイートキャビンのデメリットは、とにかく旅行代金が高いこと。ホテルのスイートルームでもそうですが、他の客室とは桁違いの価格設定になっています。もちろん料金に見合うだけのサービスを受けられるので満足できることは間違いないので、記念日やハネムーンなど特別な日にはぜひ利用したいキャビンです。
クルーズのキャビンは予算や利用シーンにあわせて選ぼう
今回の記事では、クルーズ初心者に向けてキャビン(客室)のタイプ別の特徴や、メリット・デメリットを紹介しました。初めてクルーズに乗る方はキャビンの選び方に迷ってしまうかもしれませんが、この記事を参考にすれば客室選びに成功すること間違いなし。
クルーズ旅行のキャビンの選び方に迷っている方は、ぜひこの記事で紹介した内容をもとに、ご自分にぴったりの客室を探してみてくださいね。
著者
しくえる
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