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名古屋城本丸御殿の見どころ完全網羅!総工費150億の復元工事

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金のしゃちほこでお馴染みの名古屋城。その一角にあって長らく復元が待ち望まれてきた本丸御殿の工事が2018年ついに完成し、一般公開されています。

そこで今回は美術工芸史に残る素晴らしい技巧の数々が施された本丸御殿の魅力をたっぷりと紹介し、併せて入場料や見学できる時間などをお伝えいたしましょう。

この記事を監修した人

東海地方出身、生まれてから現在まで20年以上在住。ローカル知識を生かし、ついつい読みたくなるお出かけ情報を発信します!

名古屋城とは?

名古屋城

1615年徳川家康が築いた名古屋城は、江戸時代を通じ尾張徳川家の居城であり、その堅牢さや壮麗さにおいて、近世城郭の完成形といわれています。なお、名古屋城の基本情報は名古屋城の見どころまとめ!シャチホコや本丸御殿、桜やグルメもで紹介しています。

本丸御殿とは?

名古屋城内にある本丸御殿とは藩主の住まいであり、かつ政務を行うところ。その豪華で贅沢な造から近世城郭御殿の最高傑作といわれています。

しかし1945年、戦災により焼失。長いこと待ち望まれてきた復元が世紀の枠を超え、2018年ついに完成したのです。

総工費150億円!蘇る400年前の華麗な姿

2009年から始まった本丸御殿の復元工事には現代の名工が結集。総工費150億円と10年の月日をかけ、2018年6月ついに全面完成の運びとなりました。

残されていた史料から400年前を忠実に再現

修復作業

出典:名古屋城公式サイト/caption]

かろうじて戦災を免れた史料はどれも第一級の値打品ばかり。それらに基づき各界の専門家が400年前の姿を忠実に再現しました。

復元工事は未来へと受け継がれる一大プロジェクト

[caption width="414" align="alignnone"]修復作業 出典:名古屋城公式サイト

名工たちは復元のほとんどを手作業で行いました。今に受け継がれる匠の技を次世代へと残すべく作業風景を公開したり、地元の人材を活用するなど、復元工事は未来への遺産となる一大プロジェクトでもあったのです。

完成された書院造の代表建築

名古屋城本丸御殿は書院造の代表建築です。

書院造とは現在でも和風住宅に受け継がれている日本の伝統的な木造建築様式で、室町時代から江戸時代初期にかけて発展、本丸御殿はその完成形とされています。

書院造は役割や格式の異なる複数の部屋で構成されており、名古屋城本丸御殿は主に次の6つの部屋から成っています。

玄関

玄関

出典:PLUSACT

現代の玄関と違い、名古屋城本丸御殿の玄関は、客人が来た時まずはいったん待たせておく場をいいます。入母屋造(いりもやづくり)の内部には、有名な襖絵「竹林豹虎図(ちくりんひょうこ)図」が描かれた通称「虎之間」があります。

表書院

名古屋城本丸御殿の表書院は藩主が正式に客人と謁見するパブリックスペース。格式と風格を備えた重厚な部屋です。

対面所

本丸御殿の表書院が公的な場所とするとこちらは私的な空間で、身内や家臣と合ったり宴会をしたりする場です。名古屋城を居城とする藩主義直と春姫の婚礼も行われました。

上洛殿(じょうらくでん)

三代将軍家光が江戸から京都に向かう際、名古屋城内で宿泊するために使う部屋です。そのため本丸御殿の中で最も豪勢な造をしています。贅を極めた建築様式と絢爛豪華な調度の数々は、第一級の美術工芸です。

湯殿書院

将軍専用のお風呂場。といっても浴槽はなく、今でいうサウナ部屋のようなものです。

黒木書院

黒木書院

出典:城びと

清須城の家康専用の宿をそのまま移築したといわれるだけあって、黒木書院は豪華な本丸御殿の中でも質素な造をした部屋です。また、本丸御殿は総ヒノキ造ですが、唯一ここだけ松材が用いられています。

時間をかけて見学したい!本丸御殿の押さえておくべき3つの見どころ

名古屋城本丸御殿の見事さは、当時の武家文化の粋を集めた完成度の高い意匠と、技巧の限りを尽くした贅沢な装飾に現れています。特に次の3つは、見学の際ぜひとも押さえておきたいポイントです。

欄間

欄間とは、ふすまと天井の間にある部分。本丸御殿上洛殿の欄間は絢爛たる彩色と立体的な彫刻で、見るものを圧倒します。

襖(ふすま)絵

名古屋城本丸御殿の襖絵はすべて日本画の白眉である狩野派の手になるもの。特に傑作とされる狩野探幽の「雪中梅竹鳥図(せっちゅうばいちくちょうず)」をはじめ、いずれも美術品として超一流です。戦災を免れた1049面の実物をもとに、当時の技法、材質で忠実に復元模写されています。

襖絵

出典:攻城団

屋根

屋根の修復

出典:Network2010

名古屋城本丸御殿の屋根はすべて古来より伝わる伝統的なこけら葺き。薄い木材を多用する葺き方で、職人の手作業で作られています。現代に引き継がれる匠の技です。

屋根の修復

出典:Network2010

要チェック!名古屋城の入場料は?休憩できるカフェはある?

名古屋中心部にあってアクセスも便利な名古屋城の気になる入場料や、ちょっと一息つけるカフェ情報をお伝えします。

入場料500円ですべての見学ができる!

名古屋城入場料は大人ひとり500円(中学生以下無料)。これだけで本丸御殿も見学可能です。見学時間は9:00~16:30ですが、16時までに入場してください。

また本丸御殿は美術工芸品としても貴重な建物です。内部に冷暖房・トイレはありません。さらに次のような注意点があります。

  • 入り口でスリッパに履き替える
  • 大きな荷物やリュックはロッカーに入れる
  • フラッシュ撮影は禁止

名古屋城内にカフェはありませんが、売店のほかに、名古屋名物きしめんを扱う麺類食堂と、金曜日に金の茶釜で点茶を行う二の丸茶亭があります。見学に疲れたら和菓子付きのお抹茶でほっと一息入れるのもいいですね。

「金シャチ横丁」はおすすめグルメエリア

金シャチ横丁

城郭に近接した新観光スポット「金シャチ横丁」は、名古屋城本丸御殿見学の際にぜひ立ち寄りたいおすすめグルメエリア。お城で名古屋を堪能後は、「名古屋めし」に舌鼓をうってみてはいかが。金シャチ横丁の情報は、次の記事でも詳しく解説しています。

» 名古屋城ランチなら金シャチ横丁!ビアガーデン&バーベキューも!?

金シャチ横丁で【ひつまぶし】

金シャチ横丁で【海鮮BBQ】

まとめ

名古屋城本丸御殿の煌びやかさからは、当時の徳川家の権勢のほどがうかがえます。その技を今に伝える現代の名工たちの手によって復元された襖絵や欄干、細かな調度品などは、その見事さに思わずため息が出てしまうほど。

きっと400年前の人たちも同じような思いを抱いていたことでしょう。名古屋へ行ったら、ぜひ一度は訪ねてみたいスポットです。

Writer:あきいた