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ごんぎつねに会いに新美南吉記念館へ!素敵なカフェや彼岸花の情報も

観光

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「ごんぎつね」や「手袋を買いに」の作者、新美南吉。彼の故郷である愛知県半田市の新美南吉記念館にでかけてみませんか。

モダンな設計のユニークな建物の中にはショップを兼ねたカフェが併設され、周辺には彼岸花の見事な里山の風景が広がります。今回は新美南吉記念館と周辺の見どころスポットについて詳しく解説いたします。

この記事を監修した人

東海地方出身、生まれてから現在まで20年以上在住。ローカル知識を生かし、ついつい読みたくなるお出かけ情報を発信します!

新美南吉記念館は「ごんぎつね」の児童文学作家「新美南吉」の博物館

1994年に開館した新美南吉記念館は、「ごんぎつね」や「手袋を買いに」「でんでんむしのかなしみ」などの童話でお馴染みの児童文学作家、新美南吉にまつわる博物館です。

ごんぎつねのふるさと愛知県半田市は新美南吉の出身地

新美南吉記念館が建つ愛知県知多半島の根もと、半田市は新美南吉の生誕地。南吉は貧乏な畳屋の次男坊として生まれましたが、複雑な生い立ちと生来の病弱がたたってか29歳の若さで病没。その作品の多くは半田市で書かれ、舞台となった場所が付近に多く残されています。

新美南吉の生涯と作品世界の理解を助ける展示

新美南吉記念館には、日記帳や手紙など南吉ゆかりの品々や、作品世界を表現したジオラマが展示されています。また図書館や読書会、ビデオシアターの上映、イベントの開催などにより、いっそう深く南吉の世界が理解できる仕組みになっています。

新美南吉記念館は設計コンペで優勝した建築物

新美南吉記念館は、半田市と愛知建築士会が主催した設計コンペで選ばれた建築物。建物の半分は地下に埋められ、波のようなうねりのある屋根が低く収まっています。

その周囲には緑の芝生広場が広がり、さらにその奥には「ごんぎつね」の舞台となった豊かな自然が「童話の森」として整備され、散策できるようになっています。1周7分ほどなのでぜひ歩いてみて。

圧巻の彼岸花300万本!秋の新美南吉記念館周辺は一面赤く染まる

彼岸花

新美南吉記念館や新美南吉の生家の前を流れる矢勝川。その周辺は秋になると彼岸花が咲き誇り、一面赤い布を敷き詰めたような美しさです。

新美南吉も散策した彼岸花が赤い布のように咲くごんぎつねの里

ごんぎつねの舞台となった矢勝川周辺には、約300万本の彼岸花が植えられています。作中に書かれた「ひがん花が赤い布のように咲いている」という描写にちなんだもので、毎年秋には一斉に花が咲き、訪れる人を楽しませてくれます。

地元半田市による「ごんの秋まつり」

この彼岸花の鑑賞を中心に、毎年秋になると「ごんの秋まつり」が開催されます。彼岸花と結婚式を組み合わせた美しい「彼岸花の花嫁行列」や、彼岸花のライトアップ、昔懐かしい街頭紙芝居などが行われます。また、500円で3枚つづりのチケット購入で地元店舗のスイーツと交換できる「はんだ食べ歩きスイーツ」は、半田市内をぶらぶら歩きながら楽しめると毎年好評。スイーツの秋が満喫できますよ。

蛍飛び交う夏の風物詩!「南吉さんの蛍まつり」

新美南吉記念館周辺は、秋には彼岸花、夏には蛍舞い飛ぶ自然豊かな里山地区。夏の二日間は蛍に関したイベントが毎年開かれます。

蛍が飛び交う新美南吉記念館奥の湿地帯

新美南吉記念館奥の湿地帯には約5000匹もの蛍たちが飛び交っています。幻想的なその光は、南吉が生きていた昔に誘ってくれるかのよう。二日間、蛍と触れ合ったり、クイズラリーをしたりして楽しむ「南吉さんの蛍まつり」では、新美南吉記念館も夜オープンするナイトミュージアムを無料開催。普段見られない夜の記念館内部に興味津々です。

併設されたカフェ&ショップ「ごんの贈り物」でほっこり

新美南吉記念館には、地元銘品やオリジナルグッズを売るショップと、おいしいコーヒーが自慢のカフェ「ごんの贈り物」が併設されています。

コーヒーは地元半田の店の豆を使用

コーヒーは地元半田市の自家焙煎珈琲店「丸喜」の豆と、同じく地元半田市のお米農家「おいしい村」が手掛ける自家焙煎珈琲豆を使用。注文を受けてから1杯ずつ豆を挽くのでおいしいと評判。かわいらしいごんぎつねのクッキー付きです。

オリジナルのジャムや地元スイーツ店の銘菓はおみやげにおすすめ

半田市内の銘菓は色々取り揃えているので見ているだけでも楽しくなりますよ。新美南吉記念館へはよらず、カフェだけの使用もOKです。

優しく温かい作品群に癒されて

イラストレーター山本正子さんのシンプルで優しいトートバッグをはじめ、ツメサキの世界さんが描くごんぎつねのポストカードや一筆箋、手ぬぐいやスタンプなどのグッズはどれも素朴で温かく、お土産におすすめ。見ているだけで心がほっこり癒されます。

新美南吉記念館へは「ごんくる」バスで

新美南吉記念館へのアクセスは、名鉄知多半田駅から半田市地区路線バス「ごんくる」バスが便利です。ごんぎつねが描かれたかわいいバスで、記念館併設カフェ「ごんの贈り物」で人気グッズを手掛けているツメサキの世界さんが描いています。観光の見どころやおいしいお店にも停まってくれるので1日半田観光が楽しめますよ。新美南吉記念館へはバス停「新美南吉記念館」下車すぐです。

新美南吉記念館周辺の南吉ゆかりの地に足を延ばして

新美南吉が生まれ育った半田市の岩滑(やなべ)地区は、新美南吉記念館の他にも南吉にまつわる見どころスポットがあります。

新美南吉の生家

新美南吉の生家

新美南吉は大正2年7月30日、父・渡辺多蔵、母・りゑの次男として生まれました。しかし4年後、母・りゑが病死し、南吉は母方に実家に預けられ、最終的に養子となります。新美は母の実家の姓です。

新美南吉の養家

南吉は祖母と二人きりでひどく寂しい生活を過ごしたといわれ、寂しさに耐え兼ねて、再婚した父のいる渡辺家へ戻りました。

岩滑八幡社

岩滑の氏神様が祀られた神社で、南吉も毎日ここを通りました。「ごんの秋まつり」ではここで彼岸花の結婚式が行われます。このほかにも「ででむし広場」と呼ばれるカタツムリの遊具の置かれた小広場や、天然の温泉が湧きでる「ごんぎつねの湯」などもあり、飽きさせません。1日中楽しめるスポットです。

まとめ

新美南吉ファンはもちろん、ごんの秋まつりには遠方から多くの観光客が訪れる新美南吉記念館。里山の豊かな自然は彼岸花だけでなく、四季折々の美しさを訪れる人たちに与えてくれます。素朴な自然に包まれたらきっと、そこかしこに佇むごんぎつねの気配を感じるかも。

Writer:あきいた