クルーズ客船内での服装は?ドレスコードも詳しく解説
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クルーズ旅行の際に押さえておきたいのが船内での服装。マナーやルールはあるの?ドレスコードって何?など悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。この記事ではそんな悩みを解消するために、クルーズ旅行中の服装について詳しく解説しています。ドレスコードの種類や服装選びのコツをしっかり押さえて、めいっぱいおしゃれを楽しみましょう!
クルーズ中のドレスコードって何?
まずは、ドレスコードって一体何なの?という疑問から解消していきましょう。クルーズ客船にはドレスコードがあり、主なものは次の3種類。
- カジュアル
- インフォーマル
- フォーマル
その日ごとのドレスコードが船内新聞に記載されているので忘れずにチェックしましょう。
カジュアルとは?
カジュアルは基本的にラフで自由な服装でOK。寄港地観光の日であれば動きやすいパンツにシンプルなトップス、終日航海日であればリラックスできるワンピースや着心地の良いシャツ・ブラウススタイルなどがおすすめです。
ただ、客船のランクによってはTシャツ・デニム・ショートパンツなどのカジュアル過ぎる服装はNGの場合があるので注意しましょう。
インフォーマルとは?
インフォーマルは客船によってはセミフォーマルとも呼ばれます。基本的には、ホテルのレストランやダイニング、結婚式の2次会に参加するような服装と覚えておきましょう。
フォーマルほどかしこまっていないので、マナーやルールにとらわれ過ぎずおしゃれを楽しみましょう。
フォーマルとは?
フォーマルは結婚式の披露宴やかしこまったパーティーに出席する時のような服装です。男性であればタキシードやダークスーツにタイを合わせましょう。もちろん、足元は皮靴です。
女性であれば華やかなドレスにクラッチバッグなどを合わせて。着付けができる方であれば着物も素敵ですね。
エレガントカジュアル(スマートカジュアル)とは?
リージェントセブンシーズクルーズやシーボーンクルーズなど、最近採用する客船が増えているエレガントカジュアル。プリンセスクルーズやセレブリティクルーズではスマートカジュアルといい、客船ごとに呼び方が異なります。このドレスコードの場合は、Tシャツ・デニム・ショートパンツなどの服装はNG。
シンプルはOKですが、スポーティーなアイテムは避けるようにしましょう。判断が難しいドレスコードではありますが、女性はちょっとおしゃれなカフェで女子会をする時の服装ぐらいに思っておけば問題ありません。男性は襟付きのトップスとロング丈のパンツを着用しておくのが無難です。
【客船のランク別】クルーズ中の服装
クルーズ客船はランクごとに雰囲気が違うように、服装やドレスコードも違います。ここではランク別に客船内での服装をみていきましょう。
カジュアル客船の服装
カジュアル客船は一番服装のマナーやルールがゆるいので、そこまで気を使うことはありません。日中はTシャツにデニム、スニーカーなどのカジュアルな服装もOKです。ただ、夕方以降はおしゃれをしている人もちらほら。心配な方はディナー用にワンピース+ヒールシューズなどを用意していきましょう。男性はジャケットがあれば安心です。
また、カジュアル客船でもフォーマルナイトと呼ばれる日があり、その日はフォーマルな装いを求められます。とはいえ、カジュアル客船のフォーマルナイトであれば、先程ご紹介したインフォーマルな服装で十分。女性であれば華やかなワンピース、男性であればスーツなどを着用しましょう。
プレミアム客船の服装
プレミアム客船以上のランクからドレスコードにしっかりと合わせた服装が必要になります。
プレミアム客船の日中のドレスコードはエレガントカジュアルが基本。過ごしやすい服装でOKですが、先述したようにスポーティーな装いは避けましょう。夕方以降はインフォーマルやフォーマルをドレスコードに設定している船が多いです。
ラグジュアリー客船の服装
ラグジュアリー客船でも日中はエレガントカジュアルでOK。ただ、サンダルなども基本的にはNGなので、靴にも注意が必要です。
夕方以降はインフォーマルやフォーマル。ラグジュアリー客船になると男性はタキシード、女性はドレスを着ている人が増えます。フォーマルはかしこまった雰囲気で苦手という方も多いですがせっかくなので思う存分、非日常のおしゃれを楽しみましょう。
【シーン別】クルーズ中の服装
続いて、シーン別にクルーズ中の服装をみていきましょう。
プールサイド
プールサイドではラフなスタイルでOK。水着も特に決まりはありません。水着の上からTシャツやラッシュガードを羽織っても大丈夫です。
ジム
船内のジムを利用する際はドレスコードに関わらず、もちろんスポーティーな服装でOKです。室内用の運動シューズがないと利用できないので注意しましょう。
ディナー
ディナーの時はしっかりとその日のドレスコードを守りましょう。また、カジュアル客船などで夕方以降のドレスコードがない場合も、レストランやおしゃれなカフェへ行く時ぐらいのおしゃれはした方が良いです。
イベント
客船内では様々なイベントやパーティーが開催されており、それぞれにドレスコードが決められている場合がありますので、船内新聞を確認してから参加しましょう。
また、コスタクルーズで開催される、服装のどこかに「白」を取り入れる「ホワイトパーティー」などの面白い企画もあります。こういった情報は、旅行会社の案内や客船の公式ホームページで事前に確認できるので、パーティーのドレスコードにあった服を用意していきましょう。
寄港地
寄港地での服装は、客船内のようにドレスコードがありませんので動きやすさを重視して選びましょう。また、服装の制約がない分、自由なおしゃれを楽しめます。
暑い国や季節の寄港地では、日焼け対策ファッションがおすすめです。薄手のカーディガンやシャツを羽織って日差しから肌を守りましょう。また、リゾート地であれば、鮮やかなカラーのリゾートワンピースもおすすめ。写真映えもばっちりなので、素敵な思い出になりそうですね。
寒い国や季節の寄港地では、防寒対策が必須です。軽くて小さくなるコンパクトダウンなどを一着入れて行くと急に寒くなった時に役立ちますよ。また、北極クルーズなどではコートなどの防寒具を貸し出してくれる場合があります。何のアイテムを貸し出してもらえるかは客船ごとに違うので、事前に確認して忘れ物のないようにしましょう。
服装の疑問Q&A
ここからは細かい服装の疑問についてQ&A方式でわかりやすく説明していきます。
フォーマルに浴衣はあり?
カジュアル客船のフォーマルナイトであればギリギリあり、プレミアム客船以上であればNGといった感じです。実際には、浴衣を着ている方もちらほらと見かけますし、外国の方からは人気のようです。ただ、やはり日本人からすると浴衣は正装ではないので避けた方が無難でしょう。
船内で着物を着付けてもらえる?
これは客船によって異なります。日本発着船であれば船内のサロンなどで有料で着付けてもらえる場合もありますが、外国船ではそういったサービスを行っていないところがほとんどです。
ドレスコードを守らないとどうなるの?
カジュアル客船の場合、ジャージなどのよっぽどカジュアル過ぎる服装でない限り、レストランの入店を断られることはありませんが、周りからは浮いてしまいます。
また、プレミアム客船以上はドレスコードが厳しいので、レストランの入店を断られることがあります。
船内は水着で歩ける?
プールサイドはもちろん水着で問題ないですが、その他のエリアはたとえカジュアル客船であってもNG。 部屋からプールまで水着を着て行きたい場合は、上からTシャツやラッシュガードを羽織って行きましょう。
フリースタイルクルージングは本当にドレスコードがないの?
ノルウェージャンクルーズなどカジュアル客船のフリースタイルは本当にドレスコードがありません。なので、一日中Tシャツにショートパンツで過ごす人もいます。ただ、ディナータイムやスペシャリティレストランを利用する際にはある程度おしゃれをしている人がほとんど。女性であればきれいめなワンピース、男性であれば襟付きの服やジャケットを持っていけば安心です。
プレミアム客船以上のフリースタイルはドレスコードがなくてもエレガントカジュアルが基本。スポーティーやラフ過ぎる服装は周りから浮く可能性があるので注意しましょう。
暑い国(季節)のクルーズでも羽織りものは必要?
船内は冷房が効いているので羽織りものは必須です。UVカットカーディガンであれば、日焼け対策にも冷房対策にもなって便利ですよ。
ノースリーブのワンピースはOK?
ノースリーブはカジュアル客船ならOKですが、プレミアム客船以上であればNGの場合も。念のために羽織りものやショールを持っていくと安心です。
フォーマルナイトに参加したくない時は?
かしこまった服装が苦手な方は、ビュッフェレストランで食事をするのも一つの手です。ビュッフェレストランはフォーマルナイトの日でもドレスコードを気にせず利用することができます。
フォーマルな服装に着替えるタイミングは?
夕方16~17時ぐらいが目安です。最低でもディナーが始まる18時ぐらいまでには着替えを済ませておきましょう。
子供のドレスコードは?
子供にもドレスコードは適用されます。しかし、大人ほど厳密ではないので、ドレスコードや服装のマナーを守るというよりも、楽しんでおしゃれしていればOKといった雰囲気です。
航路ごとに服装の違いはある?
あります!カリブ海やアジアリゾートはフォーマルナイトでもラフ寄りな雰囲気。一方、日本発着航路は正装している率が高いです。ただこれも時期やその時の客層によって大きく変わるので、どの航路であってもドレスコードは守っておいた方が良いです。
船内で洗濯はできる?
船内にランドリールームがある客船がほとんどですので、長期クルーズの場合は自分で洗濯することができます。また、クリーニングサービスもあるので、必要であれば部屋担当のクルーに相談しましょう。その他、粉洗剤などを持っていけば下着などを部屋で手洗いできて便利です。
服のシワが気になる時はどうしたら良い?
船内のランドリールームや客室にアイロンなどが備え付けてある場合が多いので、そちらを利用しましょう。また、その日に着ないのでれば、クリーニングサービスに出すのもおすすめです。ちなみに、アイロンは船内に持ち込み禁止なので注意しましょう。
服を上手にパッキングするコツは?
フォーマル用の服はハンガーごとふんわりと折りたたんでスーツケースへ入れましょう。フォーマルドレスやタキシードは高価なものが多いので、圧縮袋の使用はおすすめできません。女性であれば皺になりにくい素材を選ぶのも一つの手です。
その他、荷物が多くなるのが嫌な方は全日分持っていかず、寄港地で買い足したり、冬なら何着かを組み合わせて着回したりするのもおすすめです。
どうしても荷物が減らせなくて困っている方は、客船の持ち込み制限を確認してみましょう。客船によって荷物の持ち込み制限が違うので、スーツケースを1人で2つ以上持ち込める場合もあります。
服装のコツを押さえておしゃれなクルーズを楽しもう!
制約が多く堅苦しく考えてしまいがちなドレスコードですが、本来はクルーズ客船という特別な空間で気持ち良く過ごすためのマナー。最低限のルールさえ押さえておけば、あとは思い思いの服装を楽しめます。いつもはできないおしゃれにチャレンジするチャンスと捉えて、クルーズ旅行の素敵な夜を満喫しましょう!
著者
木下 佑衣
クルーズ歴8年以上。船上での累計泊数は26泊以上にもなり、過去5つのクルーズ船への乗船経験があります。